歯周病と心筋梗塞

「歯茎から血が出る」

「口臭がきつい」

「歯がグラグラする」

これらは、重症化した歯周病の典型的な症状です。

他に、歯茎が赤く腫れてブヨブヨになっていたり、歯が長くなったように見えるという症状もあります。

これらの症状が出たら、すぐに歯科医へ相談してください。

放っておいたら、歯を失うだけではなく、命を失うことにもなりかねませんよ。

じつは、歯周病が心筋梗塞や脳梗塞を起こすことがあるんです。

そのメカニズムは、こうです。

歯と歯茎の間に入り込んだ歯周病菌が毒素を出して歯茎に炎症を起こすとともに歯の表面を溶かし、奥へ奥へと進行していきます。

歯槽骨(歯を支えている顎の骨)まで歯周病菌が達すると、歯周病菌は歯槽骨まで溶かし始めます。

ここまで来たら歯が抜けるのも時間の問題ですが、それ以上に問題なのが、ここまできたら歯周病菌が体内へ侵入をはじめてしまうことです。

血管の中に入り込んだ歯周病菌は、当然そこでも毒素を撒き散らします。そうすると、炎症を起こした血管は腫れて血液の流れが滞るのです。

この症状が心臓の血管で発症すると、心臓そのものが酸欠状態となり、心筋梗塞が起きてしまいます。脳の血管であれば、脳梗塞を引き起こします。

もちろん、必ず心筋梗塞や脳梗塞が起きるわけではありませんが、そんなリスクも抱えているのが歯周病なんです。恐ろしいですね。

歯周病はほとんどが自覚症状なく進行します。冒頭にお伝えした症状が出た時には、もうすでに歯周病が進行してしまっている状態なので、そうなる前に来院して定期的なメンテナンスを受けられることをオススメします(*^-^*)

お口の症状が気になる人は、ぜひご来院くださいね。

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