口腔ケアの目的


「口腔ケア」という言葉をご存知でしょうか?

口腔ケアはお口の中を清潔に健康な状態に保つためのメンテナンスを行うことを指します。
でも、口腔ケアの目的はそれだけではありません。

お口の中を清潔に保つことで、患者様の生活の質を向上させることがとても大きな目的なのです。

例えば、何もしなければ舌には舌苔という舌の汚れが溜まってしまいます。
舌苔が厚く溜まってしまうと味を感じにくくなり、食事が楽しめなくなるでしょう。それだけではなく、濃い味のものばかり食べるようになって、生活習慣病を誘発するかもしれません。

舌苔は汚れの塊ですので口腔ケアを行うことで綺麗に除去することができます。
そうすれば、驚くほど食事が美味しく感じられるんです。

また、口腔ケアで舌や頬、歯茎を刺激することで唾液の分泌が促されてお口の中が潤います。その結果、虫歯や歯周病のリスクをさげることができますし、食べづらかったり飲み込みにくかったりしていた人が、美味しく食事することができるようにもなります。

このように、口腔ケアを行うことで、それまでなんとなく不快だったことを改善することができるわけです。

お口の健康は全身の健康にも影響を及ぼしかねません。定期的なメンテナンスをおすすめ致します。


気になる方はぜひご相談ください。

ホワイトニングは心配?


薬剤によって歯を白く美しくするホワイトニングは、笑顔の印象を良くして生活の質を向上させてくれます。

でも、そんなホワイトニング治療に対して、いくつかの心配事が挙げられる方もいらっしゃいます。
どれもご心配に及びませんので、その理由を説明しますね。

・歯が溶ける
歯の表面を漂白するために使用する薬剤で、歯のカルシウムが溶け出してしまう(脱灰する)ことを指しているのだと思います。
確かにカルシウムが溶け出して歯が弱くなりますが、それは一時的なもので、ほとんどの場合は24時間以内に再石灰化が起こって元に戻ります。
これは、炭酸水などを飲んだときと同じ現象で心配するようなものではありません。

・知覚過敏になる
これも、前述の脱灰によって歯が一時的に弱くなることが原因です。
ホワイトニング治療実施直後は知覚過敏のような状態になりますが、再石灰化とともに改善していきます。

・歯の黄ばみが目立つようになる
歯科医で実施する場合はほとんど起こることはないですが、薬剤を塗布するときに歯石や汚れが残っていたため色ムラができることがあります。
この場合は、治療した歯科医へ相談してくださいね。
また、脱灰によって歯の表面のエナメル質が薄くなって、内側の象牙質が透けていることもあります。この場合は再石灰化とともに戻りますので安心してください。

・歯茎の変色
こちらも歯科医で実施する場合はほとんど起こりません。ホワイトニングの薬剤が歯に付着して炎症を起こしている状態です。
もし起きていたら治療した歯科医へ相談しましょう。

当院でもホワイトニング治療を行っていますので、なにか不安なことがあれば、ぜひご相談ください。

神経を抜くとは?


虫歯がひどくなった場合などに、よく「神経を抜く」ということを聞いたことがあると思います。

この「神経を抜く」のがどういった治療かご存知でしょうか?

歯科医が「神経を抜く」ことを選択するのは、虫歯や歯周病が歯の根にまで進んでしまっている時です。

虫歯や歯周病の治療というのは、基本的には細菌に冒された患部を除去することです。
ですから、歯の根にまで感染されてしまうと、歯を抜くしかなくなります。

でも、細菌たちは歯の表面にある固い部分ではあまり増えることができません。歯の根にまで感染したと言っても、歯の表面ではなく歯の中にある柔らかい部分に感染してその奥にまで侵攻しているのです。
この柔らかい部分というのが、神経が収まっているところで、この部分を除去することで虫歯の進行を止めようというのが、「神経を抜く」治療というわけです。

神経のある部分に細菌が感染しているので虫歯の痛みは強烈なものです。その痛みを止める意味でも「神経を抜く」のは効果があるでしょう。

でも、この部分は神経だけではなく歯に栄養や酸素を運ぶ血管も入っているので、この部分を除去してしまうと、歯は生きる屍とも言える状態になります。
それでも歯が残っていれば健康な時とそれほど変わらずに生活できますが、神経がないので虫歯になっても何も感じません。だから慎重なケアが必要です。
歯科定期検診は必須と言えるかもしれません。

このように「神経を抜く」治療というのは、歯を残すための最後の手段と言えるんです。
できれば、そこまで至らないように気をつけたいものですね。

神経を抜いたら治療は終わり?

根幹治療というのは、歯の根まで虫歯菌などが感染し、炎症を起こしている場合に行われる治療です。

重度の虫歯などで「神経を抜く」と言われたことがある人はいると思います。それは根幹治療の一環です。

根幹と呼ばれる歯の根っこの部分には神経や血管などが入っています。

その中に細菌が感染すると、神経やその周りが炎症を起こして、ひどい痛みを引き起こします。これが重度の歯痛の原因です。

この炎症は放っておいても治るものでもなく、薬などを使っても簡単に治癒しません。

神経やその周りの炎症を起こしている部分を除去しなければ、痛みを止めることができないので、「神経を抜く」という治療になるわけですね。

神経を抜いてしまえば、今まで感じていた痛みが嘘のように消えてなくなります。そのため、それで治療が終わったものと勘違いされる患者様もいますが、そうではありません。

根幹治療では、そこからが本番なんです。

細く曲がった根幹の中に感染した細菌を完全に取り除き、再度感染することがないように薬剤を詰めてしっかりとふたをしなければいけません。

そのため、痛みもないのに何度も通っていただくことになるでしょう。

歯科医として、歯痛で来院された患者様の痛みを取り除くのはもっとも重要です。しかし、それ以上にその症状を悪化させないようにし、通常の生活を取り戻していただくことが患者様のためですので、ぜひ歯科医の指示に従って最後まで治療をするようにしてください。

小児歯科のポイント

お子様の歯のことを考えると、小児歯科選びは慎重になってしまいますよね。

ただ、どんな歯医者さんでも得手不得手はありますし、何を基準にするべきかもよく分からないかもしれません。

そこで今回は、小児歯科を選ぶ基準をご紹介しましょう。もちろん、これが完璧な判断基準ではありませんので、参考程度に読んでいただければと思います。

基準1. 予防歯科に力を入れていること

お子様の歯を守るには、虫歯にならないことが最も重要です。

まずは、お子様が虫歯にならないためにどうするべきか、ということに力を入れている歯科医を選ぶのが基本でしょう。

基準2. 子供が通いやすい工夫をしている

予防歯科治療は、お子様と歯科医の長い付き合いになります。

そのため、「待合にキッズスペースがある」、「院内をかわいくデコレーションしている」、「子供専用の催し物を開催している」など、お子様が歯医者さんへ行きたくなるような工夫をしている歯科医が適しているでしょう。

基準3. 家から近い

毎日ではありませんが、1ヶ月や3ヶ月に1度は通っていただくことになりますので、家から近いほうが便利です。いざという時にすぐに相談できるというのも、重要な点です。

以上の3点を踏まえて小児歯科を選んでいただければ、大きな間違いはないかと思いますので、ご参考にしてください。

なお当院はママと子どもの歯医者さんに長崎で唯一加盟しております。

「予防」「審美」「小児矯正」の3つの診療を通じて、ママと子どものお口の健康をつくる歯科医院です。

また保育士、管理栄養士も在籍しております。

ぜひ一度ご来院ください。